https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/149372
てなわけで、
新型ウイルスの感染に関しては十分注意が必要ですが
何時もながらマスコミの報道によって恐怖をあおらないように
また、感染者は犯罪者ではありませんから
妙な差別的な目でみないように心がけていかなくてはなりません。
これがきっかけでいじめや差別がさっそく始まっているなんて
嫌なニュースが飛び込んできます。
あの「原発いじめ」みたいなものが起こるのは絶対に良くはない。
横浜に停泊中のクルーズ船に乗っている乗客の方々は気の毒だなと思います。
というのは、2週間もの間で狭い部屋に閉じこもらなくてはならないのですよね。
各部屋にTVとか個人で楽しめる娯楽はあるのかとも思いますが
配慮の方をしてあげなくてはと思います。
また、千葉県のホテルに滞在中の方もおりますが
必要以上に恐怖を煽ったり
そこで働く従業員や医療関係者に対して偏見を持たないような
冷静な行動を心掛けて欲しいと思います。
というのは、今のところの情報によると
新型ウイルスの脅威はインフルエンザのそれとそれほど変わらない。
まずは、もしり患したとしても重症にならないように
体力を落とさないことが大切です。
つまり働きすぎや勉強のし過ぎで疲弊してはいけない。
睡眠をたっぷりとってリラックス。
電車に乗った後や人ごみに出た後は
うがい、手洗い
これが一番の対策です。
☆ ☆ ☆
さて、ここしばらく「女医レイカ」という漫画を読んでいます。
この漫画は実は随分古い漫画で、仙台に住んでいた頃全巻持っていて
何回か読み返していたものですが
当時、受け持った生徒の中に統合失調症になってしまった生徒が居て
自分の未熟さを、無知を恥じて色々と勉強をしだした頃でもあります。
あれから30年近く経って
「精神分裂病」は「統合失調症」と呼ばれようになったり
研究が進んでフロイトの理論自体も否定される部分があるのは承知ですが
それでも、人間の心を理解する上での「補助線」となりうる漫画だと思います。
というのも、私が当時から書いていた芝居の脚本でも
この漫画から得たものを参考にしたものがあります。
例えば
「記憶喪失」や「精神分裂病（当時）」「離人症」「境界線症候群」
などという精神的な病については
芝居の登場人物として描いてきたものです。
「バルタン星人はギンギラギンにさりげなく」では
恐らく統合失調症と思われる人物が
妄想を膨らませ
「初恋の彼女を殺せ」
という幻聴を聴き、殺害してしまうという
高校演劇コンクールではやってはいけない(笑）芝居を書きました。
そして
「統合失調症」や「離人症」を引き起こす装置として
インターネットの普及や当時はやっていたコンピュータゲームよる
バーチャルな世界へ自分が溶けて行くような感覚
そういうものを描いてみました。
女医レイカの8巻では「放火」というのが
精神的な病として起こりうることが、取り上げられています。
漫画では最終的にはそれは世間に対する恨みからくるものとなるのですが
それでも単なる憎悪という感情からだけで起こるものではないということです。
☆ ☆ ☆
もう随分大昔のことだから
逆に記憶の隅に残してほしいのであえて書きますが
私が以前勤めていた学校でボヤ騒ぎがありました。
ロビーの片隅に積まれていた業者から送られてきた教材サンプルに
一人の女子高生が百円ライターで火をつけました。
ここから先は目撃者の証言で直接見たわけではありませんが
彼女はその火を見ながらしばらくそこに佇んでいた。
その顔は少し笑っているようで、同時に泣いているようにも思えた。
犯罪としての放火だとしたら
なぜわざわざ自分の学校の制服を着て
とっくに下校時刻を過ぎていて
他の生徒がいなくなったときに
教員たちは多く残っていることを知っているのに放火したのか
当時（今も？）校舎（キャンパス）は2か所に分かれていて
自分の通っている方ではない校舎の方にわざわざ侵入して火を付けた。
このことについては私達の憶測に過ぎないですが
犯人はすぐに特定できました。
自分が付き合っていた若い教師が
そのことでクビになったことへの抗議といえばそれまでですが
常軌を逸する行為であったことは間違いありません。
目撃した教師は
火を消すことで一杯で
彼女の顔は暗くてよく見えなかったと証言しています。
それでも、その特徴から彼女であったのではないかと推測しました。
しかし、彼女はいつもと変わらぬ様子で次の日も登校していた
本当に特に変わった様子はなかったと聞きます。
そこには、
火を付けた自分と
日常の自分の分裂が生じています。
彼女はそのまま何事もなかったように卒業していきました。
恐らく証拠不十分だったことと
学校としても問題を大きくしたくなかったことで
何事もなかったことになってしまったのだと思います。
（あるいは私達が知らない裏取引があったのかもしれませんが）
若い男性教師と付き合っていて
ラブホテルの近くのガソリンスタンドの店員が
学校に通報してきた。
（あまりにも様子が心配なのでということでした）
そのことがきっかけで彼は解雇となった。
最後に、住んでいた部屋を出て行く彼の部屋の片づけを手伝ったのは
私でしたが
彼は特に彼女を愛してる訳でもなく
たんにバレて失敗だったというようなニュアンスで僕に語りました。
こいつはクズやなと思ったことも白状します。(笑）
☆ ☆ ☆
いずれにせよ。
放火というものを働く人間の心理というのは
僕にとってはよく理解できません。
それが長年の疑問でしたが、
2006年だったでしょうか
「家族の食卓とスカートひらり」
という作品で
主人公が最後に家族がいる自宅に火をつけてしまう心理に
どうやったら彼を追い込んでいけるかという人体実験をやってみました。
当時、デビューしたばかりのAKB48の曲に合わせて
何のとりえもない、ルックスも良いとは言えない彼が
ぼんやりと視線を上げた先にあった短いスカートの集団
彼は階段下からそのスカートの中をのぞいていたという噂が
あっと言う間に学校中の噂になり
自分を馬鹿にする連中、自分をイジメる連中
逆に過度に自分に期待する父親
父親を容赦なくリストラする社会
今覚えば第一安倍政権の時代
彼はついに
そこには、やはり自分を追い込む社会に対する絶望が
一瞬怒りに転換される相転移みたいなものが脳にはあって
善良な市民でも彼でさえもある日…。
などという演劇を書いているから
東北地区のお偉方には嫌われていたんだよあって
今は反省……していません。
ちなみに「家族の食卓とスカートひらり」は宮城県大会で
創作脚本賞を頂きました。
今は亡き劇団1980の藤田傳さんが審査員でした。
てなわけで、
新型ウイルスの感染に関しては十分注意が必要ですが
何時もながらマスコミの報道によって恐怖をあおらないように
また、感染者は犯罪者ではありませんから
妙な差別的な目でみないように心がけていかなくてはなりません。
これがきっかけでいじめや差別がさっそく始まっているなんて
嫌なニュースが飛び込んできます。
あの「原発いじめ」みたいなものが起こるのは絶対に良くはない。
横浜に停泊中のクルーズ船に乗っている乗客の方々は気の毒だなと思います。
というのは、2週間もの間で狭い部屋に閉じこもらなくてはならないのですよね。
各部屋にTVとか個人で楽しめる娯楽はあるのかとも思いますが
配慮の方をしてあげなくてはと思います。
また、千葉県のホテルに滞在中の方もおりますが
必要以上に恐怖を煽ったり
そこで働く従業員や医療関係者に対して偏見を持たないような
冷静な行動を心掛けて欲しいと思います。
というのは、今のところの情報によると
新型ウイルスの脅威はインフルエンザのそれとそれほど変わらない。
まずは、もしり患したとしても重症にならないように
体力を落とさないことが大切です。
つまり働きすぎや勉強のし過ぎで疲弊してはいけない。
睡眠をたっぷりとってリラックス。
電車に乗った後や人ごみに出た後は
うがい、手洗い
これが一番の対策です。
☆ ☆ ☆
さて、ここしばらく「女医レイカ」という漫画を読んでいます。
この漫画は実は随分古い漫画で、仙台に住んでいた頃全巻持っていて
何回か読み返していたものですが
当時、受け持った生徒の中に統合失調症になってしまった生徒が居て
自分の未熟さを、無知を恥じて色々と勉強をしだした頃でもあります。
あれから30年近く経って
「精神分裂病」は「統合失調症」と呼ばれようになったり
研究が進んでフロイトの理論自体も否定される部分があるのは承知ですが
それでも、人間の心を理解する上での「補助線」となりうる漫画だと思います。
というのも、私が当時から書いていた芝居の脚本でも
この漫画から得たものを参考にしたものがあります。
例えば
「記憶喪失」や「精神分裂病（当時）」「離人症」「境界線症候群」
などという精神的な病については
芝居の登場人物として描いてきたものです。
「バルタン星人はギンギラギンにさりげなく」では
恐らく統合失調症と思われる人物が
妄想を膨らませ
「初恋の彼女を殺せ」
という幻聴を聴き、殺害してしまうという
高校演劇コンクールではやってはいけない(笑）芝居を書きました。
そして
「統合失調症」や「離人症」を引き起こす装置として
インターネットの普及や当時はやっていたコンピュータゲームよる
バーチャルな世界へ自分が溶けて行くような感覚
そういうものを描いてみました。
女医レイカの8巻では「放火」というのが
精神的な病として起こりうることが、取り上げられています。
漫画では最終的にはそれは世間に対する恨みからくるものとなるのですが
それでも単なる憎悪という感情からだけで起こるものではないということです。
☆ ☆ ☆
もう随分大昔のことだから
逆に記憶の隅に残してほしいのであえて書きますが
私が以前勤めていた学校でボヤ騒ぎがありました。
ロビーの片隅に積まれていた業者から送られてきた教材サンプルに
一人の女子高生が百円ライターで火をつけました。
ここから先は目撃者の証言で直接見たわけではありませんが
彼女はその火を見ながらしばらくそこに佇んでいた。
その顔は少し笑っているようで、同時に泣いているようにも思えた。
犯罪としての放火だとしたら
なぜわざわざ自分の学校の制服を着て
とっくに下校時刻を過ぎていて
他の生徒がいなくなったときに
教員たちは多く残っていることを知っているのに放火したのか
当時（今も？）校舎（キャンパス）は2か所に分かれていて
自分の通っている方ではない校舎の方にわざわざ侵入して火を付けた。
このことについては私達の憶測に過ぎないですが
犯人はすぐに特定できました。
自分が付き合っていた若い教師が
そのことでクビになったことへの抗議といえばそれまでですが
常軌を逸する行為であったことは間違いありません。
目撃した教師は
火を消すことで一杯で
彼女の顔は暗くてよく見えなかったと証言しています。
それでも、その特徴から彼女であったのではないかと推測しました。
しかし、彼女はいつもと変わらぬ様子で次の日も登校していた
本当に特に変わった様子はなかったと聞きます。
そこには、
火を付けた自分と
日常の自分の分裂が生じています。
彼女はそのまま何事もなかったように卒業していきました。
恐らく証拠不十分だったことと
学校としても問題を大きくしたくなかったことで
何事もなかったことになってしまったのだと思います。
（あるいは私達が知らない裏取引があったのかもしれませんが）
若い男性教師と付き合っていて
ラブホテルの近くのガソリンスタンドの店員が
学校に通報してきた。
（あまりにも様子が心配なのでということでした）
そのことがきっかけで彼は解雇となった。
最後に、住んでいた部屋を出て行く彼の部屋の片づけを手伝ったのは
私でしたが
彼は特に彼女を愛してる訳でもなく
たんにバレて失敗だったというようなニュアンスで僕に語りました。
こいつはクズやなと思ったことも白状します。(笑）
☆ ☆ ☆
いずれにせよ。
放火というものを働く人間の心理というのは
僕にとってはよく理解できません。
それが長年の疑問でしたが、
2006年だったでしょうか
「家族の食卓とスカートひらり」
という作品で
主人公が最後に家族がいる自宅に火をつけてしまう心理に
どうやったら彼を追い込んでいけるかという人体実験をやってみました。
当時、デビューしたばかりのAKB48の曲に合わせて
何のとりえもない、ルックスも良いとは言えない彼が
ぼんやりと視線を上げた先にあった短いスカートの集団
彼は階段下からそのスカートの中をのぞいていたという噂が
あっと言う間に学校中の噂になり
自分を馬鹿にする連中、自分をイジメる連中
逆に過度に自分に期待する父親
父親を容赦なくリストラする社会
今覚えば第一安倍政権の時代
彼はついに
そこには、やはり自分を追い込む社会に対する絶望が
一瞬怒りに転換される相転移みたいなものが脳にはあって
善良な市民でも彼でさえもある日…。
などという演劇を書いているから
東北地区のお偉方には嫌われていたんだよあって
今は反省……していません。
ちなみに「家族の食卓とスカートひらり」は宮城県大会で
創作脚本賞を頂きました。
今は亡き劇団1980の藤田傳さんが審査員でした。
