2020年03月

2020年03月31日23:30

カテゴリ

3月31日の日記　志村けんさん亡くなる

てなわけで

「帰省するな」の声にも拘わらずやむを得ず帰省し、
明日北海道から首都圏に帰ります。
小池知事の「緊急記者会見」を観ましたが具体的な救済策はなし。
私が現在住んでいる神奈川の駅周辺は昼間はパチンコ夜は居酒屋という年寄りが多いのだが
（一応駅は東京都内）。
若者も悪いが年寄りもなかなか自由奔放です。
何せ金持ってるからね。

一方北海道では、札幌市の補正予算案が早速成立で、
中小企業対策やマスク（布で作れなんて言ってない）配給の費用と具体的。
東京都知事の「単なるパフォーマンス」対「常に先手を打つ北海道知事」。
やっぱり比較してしまうな。
北海道に益々帰りたくなった。
今回の帰省はそういうわけで、
必要最小限の外出と家族以外は誰にも会わずに
外出もレンタカーで車内から景色を眺める程度しかしませんでした。
また、コロナ騒動が収まったら帰って来ます。

　シムラ何故逝くの～♪シムラの勝手でしょ～～♪
というメロディが頭に浮かんでは消えていきます。
ご冥福をお祈りいたします。

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2020年03月28日23:30

カテゴリ: ひとりごと

3月28日の日記、北海道上陸

てなわけで

事情により、北海道に着きました。
こちらはコロナ感染は少し落ち着いている様子です。
何せ混雑した電車で通勤する訳でもなく、移動はほとんど自家用車。
人口密度も低い、家一軒一軒も離れているし、人間と会うより鹿と会う方が心配。
こちらで発症した人の多くはやはり「雪まつり」らしい。
中国人観光客を大いに歓迎するメッセージを送ってしまった首相は反省して欲しい。
航空機は前後左右シートが空きになっていたうえ、
2～3分おきに機内の空気が入れ替わることを説明していた。
一方首都圏の電車内は窓を少し開けるくらいだから、やはり危険だと思う。

自分がすでに感染していないことを祈るのみです。

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2020年03月23日22:22

カテゴリ: 演劇

Fukushima50が戦前のプロパンガンダ映画と同じでないことを祈って【3月24日補筆しました。】

てなわけで
「Fukushima50」を観て来ました。
映画館は間隔を開けた席で上演をしていました。
だから、いいって訳ではないのかもしれませんが
丁度、どうしても外出しなくてはならない用事が出来まして
2時間ほど待たなくてはならないという何とも偶然のタイミングでした。
（これは言い訳と取って下さい）

さて、この映画ですが様々な憶測や右と左の攻防戦が水面下である様子ですので
出来るだけどちらの側に立つこともなく冷静に感想を述べたいと思います。

まずは役者陣の熱演は胸を打たれるものがありました。
何の先入観もなければ物語としては受け入れられる。
まるで幼い頃観た特撮ものでヒーローは負けているんだけど
偶然に破滅するに及ばずというストーリーを思い出します。
何とか人類は生き残った。
めでたし、めでたしではないが、まあ最悪の事態は免れたというような。

めでたしではない理由は勿論、
人間はこの原発事故を結局は制圧していないのです。

①　2号機が何故爆発しなかったのかは、今だ分からない。何かが圧力を下げた。
②　実は4号機の爆発は逆に使用済み核燃料を冷却することに偶然貢献した。

　　この２つの偶然がなかったらチェルノブイリ原発事故の10倍の放射線量が放出され
　東京の現在もなかった。
　ましてや東京オリンピックが開かれるはずもなかった。

救ってくれた、あるいは救おうとしてくれた人たち、
最後まで人々を守るために戦った現場の人間達が居た。
そういう物語だ。
彼らが何もしなかったら、
恐らくこの2つの偶然も起こらなかっただろうということ。

けれども、ここで、彼らを国のために戦った英雄にし
（戦争美化の馬鹿小説家が書きそうな物語）
２つの偶然を「神風」と呼ぶなら
（元寇から神風がこの国を守ったというような）
どこかの団体の短絡的な歴史修正主義に陥るだろう。

完全なフィクションなら劇場を出たとき
「ああ、良かった」でよい。
しかし、これは劇場の外でかつて現実に起こったことなのだ。
だからこそ、劇場を出た後も気持ちが晴れない。

ただ、現場に私達を救おうとした人々が居たことだけが事実だ。
僕達は諦めずに使命感を持って仕事を全うする人間が居たことを
忘れてはならない。
ただ、それだけだ。それは良い。

さて、もうひとつ気分がすぐれない理由とは
この映画のもう一つの特徴が非常に分かりやすい構図をあえて取っているということだ。
それは、事故の原因をあたかも「時の権力者」と「津波」
という２つに結論付けようとする短絡的な結論だ。

時の政権のなす術もない姿を露わにし
窮地の際には人間はこうも無力であるということを暴き出す。
混乱し、わめき散らすしかない醜い姿。
しかし、これは例え他の政権だろうが同じ行動に至ったことは容易に想像に値する。
例えば劇の途中、科学的な根拠に基づく冷静な問題解決よりも
「やってる感」をアピールすることに重点が置かれる。
これは今回のコロナウイルスに対する政府の動きに良く似ている。

要するに、本当の危機の時こそ
日頃持っているその人間の「価値観」「生き方」
さらに言えば「人間としての品格」が表に出てしまう。
そのような状況でさえ「自己保身」と「責任逃れ」しかない人間が
国のトップに居たときの悲劇を描いている。

そして、もっとも大きな疑問は
この映画があの事故を「天災」として結論付けていることだ。
「想定外の津波」による「想定外の事故」と。

「人間は所詮自然を制覇できないのだ」という
ありきたりな安直な結論。
そういった単純なSF映画のような結論に導くとしたら
それはあまりにも愚かだ。
9年の歳月は人を都合の悪い記憶から遠ざける
実際その頃の当事者でさえ何が起こっていたかが分からない。
ましてや当事者でない者やまだ幼かった者に
あれは仕方がなかった事故と言って良いのだろうか？

途中このような科白が出て来るではないか。
「後世にきちんと伝えなければ」と。
ならばきちんと伝えよとは誰も思わなかったのか？

津波による被害の可能性は3・11の前年共産党が指摘している。
また、予備電源が喪失した理由には
時の東京電力によるコストカットという経営判断が原因の一つとなっている。
第一次安倍内閣の下で国会の答弁によると、
「電源喪失など『絶対に』に（『完全』と同様彼が好きな言葉）ありえない」
のだそうだ。
（議事録の公文書はここでも削除だとか）
そして、津波到来前にすでに損傷が激しかったという。
つまり、地震に対して
原発は十分対応できていなかったとの疑問も解消されていない。

「想定外」ではなく「想定すれば」儲からないから
（1000年単位の周期で起こる地震なんかが起こる確率は無視して良いから）
見ない振りをするという
経済至上主義の考えこそが根本的な原因だとしたら
それは「天災」ではなく、「人災」ではないのだろうか？

とここまで書いて
実はこれは皆さんも知っていること。
だけど黙っていること。
昨日の「モリカケ」問題と根本は同じだということ。
ということに気づいてしまいました。

私達自身が日本国民としてこの原発事故を生んだ要因を反省し
このことによって亡くなった方に謝罪し、冥福を祈り
理不尽な境遇に陥った人々を全面的に支え、
震災前の生活を少しでも取り戻すよう「絆」をもって助け
（住宅提供を打ち切るなんて残酷なことをするはずもなく）

それが「復興五輪」ではなかったのだろうか？

さて、このオリンピックもどうやら「延期」の可能性が高い。
もしかするとこのコロナウイルスこそ
本当の意味であの事故を反省しようとしていない
私達へのさらなる警告ではないのだろうか？

映画は実は本当に面白かった。
涙が出て来そうになる位感動した。
しかし、
虚構である物語に感動してしまう「自分」と
現実をもとに作られたというこの物語が
誰かにとって都合の悪い現実を隠しての物語ではないかという
疑問を持つ「自分」

その２つの自分に引き裂かれる思いで
辛くなった。

あれ、冷静に書くはずが、
今日も失礼が山ほどで
本当にすみません。

【補足】この物語を観て感動したという皆さん。
　　　　この映画は被災者のことがあまり描かれていませんが
　　　　https://www.asahi.com/articles/ASN3Q6TL9N3NUTIL032.html
　　　　避難している方々の住宅提供や家賃補助が打ち切らています。
　　　　知っていますか？
　　　　これはセカンド・キルではないでしょうか？　
　　　　映画を観てどのような感想を持つかは自由としても　
　　　　「人災」ではなく「天災」だということを正当化させるための
　　　　もので無いことを祈るのみです。
　　　　

2020年03月22日02:13

カテゴリ: 読書日記; ひとりごと

正義感溢れる国民の皆様方へ

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032102000151.html

週刊文春　2020年3月26日号[雑誌]

てなわけで
毎日コロナ騒動で皆さんお疲れのことと思います。

さて、今回の一斉休校や芸能界を中心としたイベント中止は
安倍政権の支持率回復に大いに貢献した。
それ以外の効果は今後検証されるでしょう。
そして、国民に給付金を与えるとか消費税減税などの措置は
ますます政権が「やってるぞアピ―ル」する良いきっかけになると思います。
おめでたいことですね。

さて、この間東出さんの不倫に関する会見がありましたが、
どうして皆さん、あれほど不倫騒動に対しては正義感を振りかざすのでしょう。
不倫というのは恋愛の一種に過ぎません。
許す許さないは究極のところ本人たちの問題です。

しかし、殺人となると違います。
特に理不尽な形で殺人が行われたとしたら
皆さん、何故怒らないでしょうか？
相模原事件の犯人に死刑判決が下りました。
正義の味方である国民の皆さんは
怒りに怒って…そして判決を迎えて…と、
もっと違う反応があるはずでしょう。
何故こんなに無関心なのでしょう。

あえて顰蹙覚悟で述べるなら
結局、多くの人の正義感がというのは

「自分の中にある後ろめたさ正当化するためのもの」

じゃないのかなと
つまりですね、自分の中に不倫願望のある人間が
あるいは恋愛は理屈で抑えきれないと知っている人が
あるいは本当は不倫だろうが何だろうが恋愛したいけど出来ない人が
それでも「自分は清く、正しく、美しく生きている」
と主張したいとき
「正義感」が前面に溢れるんです。
それは「正義感」という名の「自己欺瞞」に過ぎないということです。

ネトウヨ、パヨクの争いも
実は互いに相手の言うことにも一理あると思うから
自分に都合悪いことや認めたくないことをに過剰反応して
闘っているようにしか見えません。
「あいつらはダメだから、何も分かってないから
云うことはみんな嘘ばかりだ、でたらめだ～」
という科白しか浮かびません。

結局、今回出てきた森友問題の「手記」は
自分に関係ないと思っているから反応しない。
不倫問題ではあれほどムキになる癖にです。

しかし、ロッキード事件やリクルート事件、佐川事件などを見てきた
私としては、今の国民の反応は異常としか映りません。
かつての事件の時だって首相は皆、疑惑を否定していた。
けど、国民世論は動いて辞任に至った。
それは、本当に罪かどうかは別として
国のトップは信頼を失ったら潔く去るべき
最低限のマナーと人間の品格は持っていたからでしょう。

さて、いまの皆さんは国のトップに品格など求めていないのでしょう。
この政権が長く続くことを許したのは私達国民であるのは明確なのですが
（マスコミが悪いっていうのは言い訳です）
そのことによって本当にこの国は良くなったのでしょうか？
本気でこの数年のことを皆が考えなくてはならないと思います。

「人は権力を恐れるのではない、権力がどのように使われるのかを恐れるのだ」

と言います。

だから、権力を持つ人に求めるものは、
能力よりも人格でなくてはならないのです。
権力は誰のために使うものでしょうか？
自分の家族や友人のためだけに使って良いのでしょうか？
自分を支持する者だけを優遇するような人に権力を持たせて良いのでしょうか？
そのためには国民の財産を私物化し、将来の国民にツケを背負わせてもいいのでしょうか？

この数年間の問題は全てこのことに尽きると思います。

この官僚は「真面目」過ぎたのかもしれません。
私も長年生きてきて、「あなたは真面目過ぎる」と何度も言われました。
真面目過ぎることが組織にとってマイナスに働くこともあるし
周囲と協調性が取れないことで上手く仕事が回らないこともある。
そのことを、痛いほど味わってきました。
自分が居ないほうがむしろ良い方向に行くのではと
職場を去ったこともあります。

要領よく生きるためには、
ときには汚いこともやらなくてはなりません。
汚いことに目を瞑らなくてはならないこともあります。
それも十分分かります。私もそれをやったことがあります。
ですけど、中には真面目な人間が居たっていいじゃありませんか。
いくら何でもそういう人間をこういう風に追い込まないで欲しい。
今回の手記を読んで私は思いました。

皆さんはどうお考えでしょう。
随分、失礼なこと書いたので
お怒りの方が居れば（多分沢山いますね）お叱りのお言葉を下さい。

では。おやすみなさい。
この国が優しさで溢れる国でありますように。
国民の皆さんの幸福を願って死んでいった一人の公務員のことを忘れませんように。

2020年03月12日13:19

カテゴリ: 読書日記; 演劇

「ねじまき鳥クロニクル三昧」の日々＆「知らなくていいこと」

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

ねじまき鳥の探し方―村上春樹の種あかし

てなわけで
この１ヶ月は「ねじまき鳥クロニクル」三昧でした。
何を隠そう私の20年前の作品「MOON～あなたの語る物語り～」は
「ねじまき鳥クロニクル」3度目の読書後に書いたものです。
しかし、今読み返してみても、小説との共通点は
主人公の女性が幼い頃から辛いことがある度に
井戸の底で泣いていた。
その事ぐらいです。
けれども、身近かな家族が自分を苦しめる。
そのことの残酷性というものは共通していたのかな。
この世に潜む邪悪な影とは
「愛」という言葉の仮面を被った歪んだ感情なのかもしれません。

2月10日(月）　「ねじまき鳥クロニクル」舞台チケット購入
2月11日（火）「騎士団長殺し」読了、「ねじまき鳥クロニクル第1部」を読み始める
2月12日(水）入試の代休、電車で読むために
　　　　　「ねじまき鳥クロニクル」第1部第2部を文庫で購入。
　　　　　　（さすがにあの厚さの単行本は混んだ電車では嫌がられるから）
　　　　　　第1部読了
2月13日(木）「ねじまき鳥クロニクル」第2部を読み始める。
2月15日(日)　第2部読了
2月19日(水)　第3部読了
2月23日(日）池袋芸術劇場で舞台「ねじまき鳥クロニクル」を鑑賞
3月9(月）　　「ねじまきどりの探し方」購入
3月11日（水）「ねじまきどりの探し方」読了

という具合ですね。
20年ぶりに読んだ小説は歳を食った今になって身に染みる。
身近な人間こそが、人を大いに傷つけるということ。
傷ついてもなお、その人と一緒にいたいと願うこと。
自分が相手を傷つけていると分かってもそれでも。

それは「はり鼠」のカップルにも似たものなのだろう。
くっつきすぎず、離れすぎず。
愛情を継続させていくためには、常に距離を保とうとする意志が必要だ。
相手の邪悪な内面に気づかない振りをして。
正義を振りかざして、相手を救うヒーローになろうだんなんて
結局それはもっと深く相手を傷つけてしまうことになる。

残念ながら、小説は小説としてしか表現できないものである。
と舞台を観ながら思い知らされた。

映画や演劇はその人物を「外から」観るものだが
小説とは「内側から」観るものだと。

理想的な愛のカタチって何だろう。
この歳になっても全く分からない。

小説の中にはそのヒントが隠れている。
でも、それは一生かけて追及しても分からないということ。
「知らなくてもいいこと」なのかも知れないと。
　綿谷ノボル＝禿(差別用語？)と同じくらい。

　昨夜のドラマの録画を観て思ったことでした。

　

　

早瀬俊@theater_shun

SHUN先生の腹黒日記

2020年03月

3月31日の日記　志村けんさん亡くなる

3月28日の日記、北海道上陸

Fukushima50が戦前のプロパンガンダ映画と同じでないことを祈って【3月24日補筆しました。】

正義感溢れる国民の皆様方へ

「ねじまき鳥クロニクル三昧」の日々＆「知らなくていいこと」

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SHUN先生の腹黒日記

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3月31日の日記 志村けんさん亡くなる

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