2008年11月

2008年11月30日23:28

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おじさんのための恋愛小説。

　てなわけで
　今日は久々に読書の日

　高橋源一郎「いつかソウル・トレインに乗る日まで」
　
　を読みました。
　先日も書きました弘兼健史さんの「たそがれ流星群」
　みたいな話でした。

　短い時間にあった若い女性と恋愛に落ちる
　実は自分の子供であった

　やっぱりこれ、「たそがれ流星群」で読んだぞ！

　どうしたんだ高橋さんは
　「スポーツうるぐす」に出て以来すっかり小説家としての腕が…。
　というかこういうもの書かないと食っていけないのか？

　と不満に残る小説でした。
　
　確かにある程度歳とると
　ロマンっていうかなんていうか
　若い女性ともう一度恋などをして見たいと思うものかもしれません。

　けれども
　もっと違う歳のとり方だってあるわけだし
　なんだかなあ。

　やっぱり
　死ぬまで恋愛以外の夢を持たなくちゃね。
　
　　　
　　☆　☆　☆

　ミーハーと呼ばれても「篤姫」観てます。
　いよいよ西郷さんが江戸城にってところです。
　物語が分かり安すぎてなんだかと思いながら
　何故観てしまうんでしょう。

　この時代
　麻生さんがあんなんだから
　みんながもとめているのは
　坂本竜馬や西郷隆盛などなど
　身を粉にしてこの国の改革を考える人物なのでしょうね。

　選挙資金０でも立候補できる制度が必要
　奨学金ならぬ奨立金制度を作ってはどうか？
　政治家になったら給料から返す。
　選考は一般の市民にしてもらう。
　落選しても返却義務なしってのはどうだろう。

　勿論２世議員のあいつらが
　承認するとは思えんが。
　
　　
　

2008年11月29日23:20

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３４年前ものことではなく、たった３４年前なのだ。

　てなわけで本日も土曜日ですが貧乏暇なしです。

　この頃話題の「犬の仇討ち」
　マスコミもすっかり「年金官僚への仇討ち」
　なんていう自分達が勝手に作り上げた物語を否定され
　しらけムード
　
　不可解不可解といいますが
　たかが犬ではないでしょう
　自分の可愛い家族を殺されたんだから・・・。

　で、
　マスコミはなんで自分達の足りない頭で消化解釈できないものに対して
　こんなに思考停止するのでしょう。

　学校や官僚批判をするくせに
　そういうばか者の世界で育てられたということの証明なのですよ。

　学校のテストの解答のように
　明確に答えの出るもの
　最大多数の常識的な解答のみ
　そんなことにしか頭が回らなくなっている。
　
　所詮テストで点数取ることと
　思考力があることととは違うということでしょうね。

　今回のことを少しでも理解したかったら
　犯罪心理学のテキストなんて読んだら駄目。

　理解するためのもっともよい参考書は
　あの弘兼健史が画を描いてる
　「人間交差点」でしょうね。

　マスコミの皆さん
　あの漫画にはこんな話は沢山出てきます。
　大学のアホ専門家なんかに話聞く暇あったら
　
　漫画読むか
　唐十郎またはつかこうへいにインタビューしなさい。
　もっと明確な答え出してくれますよ。

　☆　☆　☆

　人間にとって恨む感情
　社会に裏切られた感情
　それが純粋な少年時代に受けたものなら
　なおさらずっと心の底に根付いているものでしょう。

　確かに普通の人間が
　だからといって官僚や社会にテロ行為をしようとは思いません。

　ですが
　人間の心は複雑です
　多くの人々が至らない
　自分だけの物語を持っている
　
　それが
　
　初めて周囲に裏切られた→父親が悪いのではない保健所が悪い
　→何故人間のエゴのために動物を平気で殺す世の中が出来上がったのか
　→自分も人間とは見なされていない
　→あの時の犬と今の自分は一緒だ。
　→自分を抹殺する権利がこの社会にあっていいはずがない。
　→その前に少しでも社会に対して反抗してやろう
　

　さて
　この流れはおかしいのでしょうか。
　たまたま
　その行動に出るまでに３４年かかったといいますが
　本人の中ではたった３４年位であのときの無念は
　忘れるはずがなかったのではないか
　そう考える私も
　マスコミから見れば異常人間なのだろう。
　テストでいい点取ったというだけで何の思考力もないマスコミの連中から見たら。

　
　

2008年11月28日23:28

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近況報告

　てなわけで
　なんだか忙しく
　そして少々気分がすぐれず休んでました。
　
　この間県大会がありました。
　とは言っても
　今年は地区大会最優秀にも拘わらず
　学校の事情で出場できず
　おまけに推薦入試では県大会以上の成績でないと
　役に立たないとかで
　３年生にも悪いことしました。

　県大会は
　裏方の仕事が忙しく
　ただただ走り回るばかりです。

　
　　そんな部員のために特別公演を実施しようとしますが
　諸事情で挫折しました。
　で
　３月公演は今のところはやる予定です。
　今度こそ最後の公演になりそうです。
　近日中に日時、場所、時間は公表しますので
　ぜひ観に来てください。

　　☆　☆　☆

　髭が伸びました。
　山に登ってきたみたいです。
　でも寒くて剃る気持ちになりません。
　このままでは
　「ドクターくまひげ」です。
　どうしましょう？

　最近ようやく気がついたのだが
　私の授業ってやたら多い
　棒教員の２倍なんてもんじゃない。
　どうりで隣とか隣の隣とか余裕があるはずだ。
　だって
　一日のうちのほとんど机に座ってるんだもの。

　かと言って管理職は僕には似合わないなあ。
　やっぱり小作人の息子だから
　常に動いているのが似合ってるのです。

　　☆　☆　☆

　体育会系がまたまたイカサマやってくれたようです。
　抗議のメール入れましたが
　論に論で返す頭はないでしょう。
　そんなこと些細なことの積み重ねでが学校の信頼が失われて行くのが残念です。
　いくら働いても
　足引っ張る奴がいる限り厳しいですねえ。
　体育会系といえば
　仕事さっぱりしないで
　目下に仕事押し付けている奴もいる。
　そうやって昨年沢山若手を止めさせたというが
　今度は君に止めてもらおうかなあ。

　と職場の愚痴は書かないつもりでブログ移したのに
　だめですねえ。

　　☆　☆　☆

　世の中は不景気
　麻生さんは能天気
　金持ちの２代目３代目がすべてを壊す
　そこの会社も学校も日本全体も一緒なのだな。
　漢字が読めないから駄目なのじゃなく。
　自分の半径１ｍ以内の世界にしか目が届かないのがよくないのだよ。
　自分のために社会が回ってる。
　そういう意識を持てるのは半分うらやましいけど…。
　ある意味気の毒です。

　
　
　

　　

2008年11月10日22:56

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司法は被害者のためだけにあらず。

　てなわけでジャイアンツが優勝を逃しました。
　けれども出場していたメンバーで良く知っていたのは
　原監督だけという僕にとっては別に悔しくもない。

　けれどもかつて「月間ジャイアンツ」を毎月買ってまで応援していた
　ジャイアンツにこれほど愛着がなくなったのは何故か？

　「ジャイアンツは負けない」
　かつてのつかこうへいの小説のタイトルですが

　その昔
　
　ジャイアンツは実は皆のために勝たなくてはいけない
　そういう社会的な使命感があったんです。
　ですから
　選手自信にもその責任感が重くのしかかっていて
　とくにはそれが悲壮感さえ感じさせた
　そんな状況で精神的に打ち勝ちながら勝利をする姿に
　僕らはかんどうしたのでしょうな

　もっとも今のジャイアンツは別な意味で勝つのが当然
　だって金使って日本に残ってる一流選手全部あつめてやろうってんだから・・・。

　そんなジャイアンツを応援する気持ちにならなくなったのは
　そこに悲劇がないからでしょうね。

　☆　☆　☆

　夜中にフジテレビにてドキュメント番組を観る。
　「光市母子殺害事件」の被告人弁護をした弁護士達のドキュメントだ。

　ここに来て
　弁護士達をバッシングしてきたマスコミに対する疑問が
　少しづつ出てきているような気がします。

　先日試験監督しながら読んだ「現代思想」１０月号を読むと
　マスコミの報道がいかに一方的で客観性を持っていなかったかが反省される。

　たしかに被害者の気持ちは分かる。
　
　けれども
　そこには客観的な判断よりは
　愛する人間を失ったんだという感情に
　マスコミは一方的に加担したのではないかと思われる。
　視聴者も
　もしも自分が同じ目にあったなら
　そういった想像だけで
　被害者と一緒に被告人を憎むことが正義という意識がはたらいたのだろう。

　そこには
　反論不可能な言葉しか飛び交わない。
　
　命の大切さ
　残されたものの消失感、失望感、絶望……。

　しかしながら
　画面を観る僕らにも違和感はなかったか？
　
　「私は被害者だから」
　まずそれを前面に出しておいて
　だから感情的な発言だって
　被害者の気持ちを考えたら仕方ないじゃないか
　
　確かにそうかもしれない
　僕らは被害者の気の毒さを思うと
　正に反論を許されないのだ。
　その反論不可能な「弱者」「被害者」を守るのがマスコミ、世論じゃないのか？
　
　そう言われ
　僕らは違和感から先の思考へと進んでいくことを拒否する
　正義を愛し、
　悪を憎み

　この世から悪を無くさなければならないのだ。
　
　勧善懲悪的な
　短絡的な思考法で僕らはとどまる。

　けれども
　どんな人間も心に悪を隠し持っている
　どんな人間も過ちを犯すことはある
　
　そういった
　人間とは何かという
　思考を失ったとき……。

　その方が危険な社会なのだと
　そう思うのは僕だけだろうか？
　
　法律は被害者のためだけにあるのではない。
　被告人の人権を守るためにもある。

　悪は悪だから滅ぼせばいいのか？
　裁判員制度を前に
　もう一度考えるべきときが来ている。

　
　
　
　

　

2008年11月09日23:28

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「ポール・オースター」を読みながら。

　ようやく注文していたポールオースターの新訳本がとどきました。

　孤独で傷付いた主人公の旅
　ポールオースターの作品に
　常に描かれるストーリーが好きです。

　自分もどこかに旅をしたい。
　そういう気持ちになってしまいます。

　誰にも観られることなく焼却されていく映画作品
　その映画を作ったヘクター・スペリングが天才であるがゆえ
　惜しまれるのかもれないが

　けれども
　かつての天才達は自分の作品を世に出すことを嫌っていた。

　そう
　一番有名なのがカフカだろう。
　友人がその原稿を世に出すことを考えなければ
　かなりの作品がすでにこの世から消失している

　自分の作品には
　ゴールがない
　当然だろう

　だからこそ
　自分がこの世から消滅した後に
　下される無責任な評価に耐え切れないと考えるのだ

　かつて
　寺山修二もつかこうへいも
　ビデオに演劇を撮ることをきらったという。
　作品は作り手とともに消失し
　それを観た人間の記憶の中にだけ留まることが正しいからだ。

　５月だっただろうか
　「ＭＯＯＮ」という自分の作品に対して
　２年生は冷ややかだった
　
　そう
　作品は２０００年のあの日完成し
　そして同時に死を迎えることが正しかったのだ。

　☆　☆　☆

　今回の作品で復活を願った
　森進一の「おふくろさん」
　どうやら今後は無事に歌われていくことらしい
　ただ
　もう二度と歌わないでくれと願って死んでいった川内氏の願い
　それを
　ビジネス中心の世界に生きる彼らは理解しているのだろうか？

　
　僕の作品
　「雨上がりの夜空へ」
　は１０月５日で死を迎えた。
　今回はそれが正しかったのだと思う。

　
　
　　
　

早瀬俊@theater_shun